【コンセプト】
・高火力のとんボルサイクルからエースの着地、そこから崩しを行う。
・数値受けではなくタイプ受けで極力ごまかす。相手に主導権を握らせない。
【構築経緯】
水スカーフラオス+電気タイプのとんボルサイクルからエースを展開する動きが強いと考え、これを軸とした。
シーズン中特にこの電気タイプの枠に悩んでいたが、最終的にこだわりメガネを持ったカプ・コケコを採用。評価点としては
・電気+フェアリーの一致技の一貫性の高さ
・地面に一致or抜群で打点が持てる
・サンダー+ウーラオスに強め
・S+1のテッカグヤや準速以下のカイリュー、準速ドラパ、最速エースバーンやアーゴヨンの上を取れる素早さ
・メガネが読まれにくい(壁を警戒されることが多かった)
・上記の特徴及び対面操作技を覚えることによる初手への投げやすさ
といったことがあげられる。
ここから展開するエースポケモンとして、コケコラオスの展開を阻害される初手最速珠ドラパルトに強いかつ、見た目上明確にサンダーに強い命の珠パッチルドンを採用。(最終日に採用したため紹介は最後に)
このポケモンは特に初手のウーラオスやエースバーンを誘いやすいといった点で上記2匹中心のサイクル展開をやりやすくしてくれた。
上記の三体では初手ダイマックス構築への切り返しが困難であるため、主にパッチルドンで場を荒らした後の詰めになりつつ、自身がダイマックスしても強いアッキミミッキュを採用。
次の枠に求めていたのは
・地面の一貫切り
・ボルチェン(電気)の一貫切り
・エースバーンやランドロス、ガブリアス、ドリュウズといった物理ポケモンにあと投げから有利展開を作れ、エースにもなれる
最後の一枠として、サンダー+ナットレイ(鋼)やポリゴン2のサイクルに有利を取れるタラプ瞑想ラティアスを採用(シーズン終了4時間前にHDスピスワポリゴン2に変更したが結局活躍はなかったためラティアスの紹介とする)。
【個体紹介(採用順)】
不可視の拳
意地っ張り 176(4)-200(252+)-121(4)-x-81(4)-148(244)
水流連打/インファイト/冷凍パンチ/とんぼ返り
S: 準速スカーフラオス抜かれ
最終日付近は偵察要因よりもスイーパーとして活躍。ラオスミラーで相手のASスカーフラオスの下からとんぼ返り/インファイトを打つためにs244振り。だったが、エースとしてパッチルドンを採用した場合この特徴はあまり活きなかったので、おそらく鉢巻で採用するかエースを変更するのが正解。冷凍パンチはサンダーやカイリュー、ガブリアス等への打点。
カプ・コケコ@こだわりメガネ
エレキメイカー
臆病CS252D4
10万ボルト/マジカルシャイン/ボルトチェンジ/草結び⇆とんぼ返り
見た目も性能も最高のポケモン。試合の8,9割初手にこの子を投げた。
エレキメイカーの特徴として、電気の威力を上げる他にカバルドンやラグラージといったあくびループの展開を阻害できるという利点があった。特に終盤急速に増加したラグラージはあくびステロ型のほか初手ダイマ型、襷ミラコカウンター型といった型もちらほらいたため、草結びで倒しに行くよりもそれを警戒した引き/ミラーコート/ダイマへの回答となる「エレキフィールド+とんぼ返りで様子見」の動きを徹底した。
よく初手サンダーと対面するが基本的に無理やりダイマを切られるか後攻ボルチェンを撃たれるか怪電波を撃たれるかだった。誰も引かないので10まんボルトが大体7〜9割程度入り、ダメージレースにおいても非常に有利を取りやすい。
耐久に振ってるサンダーの場合、1加速程度ならまだ抜けていることもよくあったのでその場合高火力の10万ボルトが2回入り、裏のミミッキュの剣舞かげうちの圏内に入れやすかった。シビレナイデ。
後出しされる地面枠や霊獣ボルトロスに対し基本的に眼鏡マジカルシャインが5割から入るので、そこからイージーウィンを取れることも多かった。
打点のないジバコイルやドリュウズに対してはウーラオスとランドロスが有利を取れるため、相性は抜群だった。
間違いなく本構築のMVP。ありがとう。
ランドロス@オボンのみ
威嚇
意地っ張り 196(252)-187(36+)-134(188)-x-101(4)-115(28)
地震/空を飛ぶ/岩石封じ/剣の舞
A: 無振りエースバーンをダイジェットで珠ダメ込みで確定
S: +1で準速エースバーン抜き
物理に対するクッション及びエース。また、電気/地面の一貫を切る枠。
振り返ってみるとシリーズ7でずっと使い続けたポケモンだった。
わんぱくではなく意地で採用することで、剣舞を積まずともある程度の火力を保証した。
ミミッキュ@アッキのみ
化けの皮
意地っ張り 151(164)-145(172+)-122(172)-x-125-116
かげうち/じゃれつく/ドレインパンチ/剣の舞
HB: 皮なし状態で意地ウーラオスの暗黒強打確定耐え
陽気エースバーンの巨大火球確定耐え
+1で陽気ウオノラゴンのエラがみ93.7%耐え
HD: 臆病サンダーのダイジェット93.7%耐え
詰め枠。むっちゃ硬いアッキミミッキュ。
皮がはがれた瞬間非ダイマでウーラオスに勝てなくなること、アイアンテールポリゴン2が増加したことからこの調整に至った。
鉢巻ゴリランダーに対しても、剣舞→ドレインパンチ→グラスフィールド回復x2とドレインパンチ回復でグラスラ耐え→じゃれつくで勝てる。びっくり。
致命的な弱点としてはSに降ってない分剣舞を積まれているとミラーに弱いこと。
それを差し置いても物理ポケモンに対して無類の強さを誇った。
ラティアス@タラプのみ
浮遊
臆病HSB4
ナットサンダーが嫌いすぎて採用したアイドル。構築で受からないウツロイドやポリゴン2にも強く、ミミッキュドラパルト悪ウーラオスあたりがいない構築に対しては非常に強かった。
一定数いたラプラスも対面から起点にできるが絶対零度は避けなければならない。
見た目No.1のポケモン。アルトマーレのテーマいいよね。
パッチルドン@命の珠
雪かき
意地ASB4
最終日にやってきたハナッタレ。もともとレヒレドラパサンダーに一貫して強いダイマエースを探していて、試してみるとむちゃくちゃ強かった。ランドレヒレのような並びには技がほとんど択になってしまうのでダイマのタイミングも含めて扱いが難しかったが、このポケモンが対面から隙を見せるやや速い地面枠、エースバーン、ウーラオスに対しては軸であるコケコランドウーラオスで対応できるので、構築には意外にぴったりはまった。
初手パッチルドン読みの選出もかなり誘えるので、選出誘導役としても重宝した。
また最終日やたらと放電れいビポリゴン2と遭遇したため、コケコのボルチェン→後出しからフィールド下電撃くちばしで縛りに行く動きが相手に見えにくい処理ルートになっていた。普通ウーラオスで倒そうとするだろうし。
最終日のMVP。愛してるぞパッチルドン。
【結果】
tn anschluss 最高最終7位 2119
tnやまだあんな 最高210× 最終63位 2060
tnの由来は2013年に解散したthe cabsと言うバンドの曲名から。気になった方は聴いてみてください。
【終わりに】
シーズン14及びシリーズ7お疲れ様でした。
最終7位及びレート2100を達成できてものすごく嬉しいです。実感なさすぎ。
思えば一月中旬に開催された大規模のチーム戦「ハイドラマッチ」で決勝進出したあたりから何か自分に流れがきている気はしていたのですが、結果でそれを形にすることができて良かったです!多くの方に応援をいただけているのも力になっています。ありがとう。
次からは「最終1位」という大きな目標ができたので潜っているうちはそれを目指して頑張ります!自分は竜王戦環境全く把握してないですが頑張りましょう😢
【Special Thanks】
・今回活躍してくれた色個体を提供してくれたぐらんくん、おとぎんさん
・最終日自覚ポリゴン2を貸してくれたshadeさん
・最終日ずっと通話してくれた青月窓の皆さん
・シーズン中ずっと一緒に構築を考えてくれためろーるさん
・ハイドラマッチで一緒にチームを組んでくれたマキッペくん、ルセリアくん
・twitter及びdiscordで関わってくださった皆さん
1月から関わるひとが急に増えたおかげで書きたいひとたくさんいるんですけど、書ききれないです。これからも仲良くしてください!
Twitter→ftn_poke